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現在の病状について〈猫のがん〉

前回の投稿から1年以上経過しておりますが、チャー君は健在です。

悪性リンパ腫についてはステロイド(1/2錠/日)の投与で安定しており、特に大きな病状の変化もなく、ほぼ寛解状態で暮らしておりました。

このまま平穏な日々が続くのだろうと大きな心配をすることなく過ごしておりましたが、今年の8月に膀胱の移行上皮癌であると診断されました。

がん診断の経緯

今年(2022年)に入ってからも特に大きな異常もなく過ごしていましたが、4月の中頃から頻尿(6~7回/日)が始まり、治まらないため4月の終わりに病院で診てもらったところ、膀胱炎の疑いがあるとのことで抗生剤の注射をしてもらいました。

ところが、2週間たっても症状は変わらず、今度は別の種類の抗生剤(錠剤)で経過を見ましょうとのことでした。

難治性の膀胱炎もあるようなので経過を見ていましたが頻尿は変わらず、さらに1か月後に病院で尿検査をするときに、エコーで膀胱を確認した際、腫瘤の様な影が見えるとのことでした。

しかしながら、腫瘍なのか、膀胱炎による腫れなのか、血餅の塊なのか判断ができないのでまた様子見とされてしましました。

2週間後、腫瘤に変化なく、腫瘍の可能性があると。

しかし、腫瘍が何なのか開腹して生検しないと判断ができないとのことで、年齢も考えると簡単には決められず、二の足を踏んでおりました。

チャー君に対してどうしてやるのが一番いいのか悩み、腫瘤の大きさもあまり変わっていなかったこともあって、このまま腫瘍とうまく付き合っていけるのではないかと淡い期待を持ってさらに1ヵ月近くを過ごしました。

1か月後に病院を受けたとき、ここで腫瘍の大きさに変化がなければこのまま過ごしていこうと決めていました。しかし、エコー検査の結果、腫瘍は2倍ほどの大きさに成長していたのでした。

ここまでで、頻尿の症状が現れてからおよそ4か月が経過していました。

この頃には急激に頻尿が悪化してきていて、1日に15,6回もおしっこをしました。

トイレに入る回数は1日に30回以上です。トイレに行っても半分以上はおしっこが出ません。いわゆる「しぶり」の状態も頻繁に見られるようになってきました。

幸い血尿は見られませんでしたが、時間の問題なのは明らかです。

一番怖いのは腫瘍が大きくなって尿道をふさぎ、おしっこが出なくなってしまうことです。

48時間以上おしっこが出ないと命にかかわるといわれています。

猫の膀胱腫瘍についてたくさん調べました。猫の膀胱腫瘍の多く(97%ほど)が、悪性で、中でも移行上皮癌というものが最も多いようでした。

膀胱の移行上皮癌は手術をしても予後があまり良くないのが一般的だそうで、再発率、転移率がとても高く、高齢での手術のリスクを考えると手術は治療の第一選択にはなりえないようでした。

かかりつけ医ではらちが明かず、セカンドオピニオンを受けることにしました。

そこの病院でもおそらく悪性腫瘍であろうとのことで、幸いにも腫瘍のある位置が尿道や尿管から離れているため手術ができないことはないとのことでした。

しかし、やはり手術をしてもどこまで意味があるのか、もし自分だったら手術はしないかもしれないなど、手術には消極的でした。

次にサードオピニオンとして見ていただいた病院では色々と相談に乗っていただきましたが、やはり手術は消極的で、もしするとなっても別の病院への紹介になるとのことでした。

ただ、何もせずにはいられないことをお話ししたところ、痛み止めや、抗腫瘍の漢方などを処方していただきました。

同じような状況の猫の飼い主さんたちはどうしているのだろうか。途方に暮れていた私の目に飛び込んできたのは同じように高齢猫さんに腫瘍が見つかり、手術を決断したとのSNSの投稿でした。

その猫さんは19歳で乳腺に腫瘍があるようでした。

その投稿に背中を押され、手術で良くなることを期待していた私はフォースオピニオンを受けることにしました。

最後に受けた病院は開院されて数年の若い獣医さんがやられている病院でした。

とても親身になって治療の方針を一緒に考えてくださり、何より手術による治療に少なからず期待を持っていただいたことで、こちらで手術をお願いすることにしました。

できるだけ早い方がいいとのことで、翌日には入院、その翌日に手術、その後1日半入院して退院となりました。

無事手術を乗り越えたことに心の底からほっとしました。

切除した腫瘤は1.5㎝×2.5㎝ほどでカチカチに固いものだったそうです。

先生の見立てでもかなり悪いものではないかとのことでした。

一週間後の生検の結果は淡い希望を打ち砕くものでした。

高悪性度の膀胱移行上皮癌と診断されました。

再発、転移共に可能性が非常に高く、一般的に割と早い段階で発現することが多いとのことでした。

新たな闘病生活の始まりです。

退院後2日目 術後服をまとうチャー君

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